概念化手法について考える
どのようにすれば概念化できるのか、これは誰しもが知りたいことでしょう。私も、ずっとこのことを考えてきました。概念化手法が存在するのであれば、その手法を使って経験を積むことで概念化力を高めることができるはずだからです。
私は自分で何度も概念化を繰り返し、そこでの頭の使い方を振り返って整理した結果、あるポイントに気付きました。そのポイントが「キーワード」です。
キーワードを見つけ出すための方法
私は、キーワードを抽出できれば、これらのキーワードを組み合わせて構造化を繰り返す(=「概念モデル」を作成する)ことで、概念化が進むと考えました。
最初にぶつかった壁は「どうやってキーワードを見つけ出せばいいのか」でした。
キーワードは、考えにふける皆さんの頭の中や議論の場、ネット上や過去のドキュメントの中などに散在しています。これらの中から、キーワードを効果的に見つけ出さなければなりません。
私は、キーワードのさまざまな特徴に着目しました。しかし、これらの特徴を完璧に頭に入れてキーワードを見つけ出す作業を続けるのは至難の業です。
そこで着目したのが、構造化の3つの基本形でした。
構造化には3つの基本形があります。
ツリー型
マトリックス型
フロー型
私たちは、いろいろな可能性を考えながら構造化のあるべき姿を探り当てようとします。ところが、これがなかなか難しいく、行き詰まることもよくあります。そんなとき、私は3つの基本形に立ち戻ることにしています。
複雑そうに見える構造モデルも、分解すれば、3つの基本形の組み合わせでしかないからです。
キーワードを見つけ出すときも、これと同じです。
これらの基本形を頭に思い描き、その軸や構成要素に当てはまるか否かを手掛かりに会話や文章の中から要素を拾い出せば、拾い出された要素はキーワードである可能性が高いのです。
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