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共感とは、概念モデルを共有することである

私たちはよく「共感」という言葉を使います。

「彼とは共感できた」という発言には、お互いを理解し合えた安堵感と将来に向けた期待感を受け取れます。

 

ところで、「共感」とは何でしょうか?

「概念化」について考える中で、私は、その副産物としてこの言葉の意味を手に入れました。

私の答えはこうです。

 

共感とは …

あなたが創り上げた概念を相手の中に移植する作業のことである

 

皆さんが創り上げた概念は、相手との共感を通じて周辺に広がり、影響力や認知度を得ます。

この発見に、私はたいそう驚きました。

なぜなら、概念化なしに共感はあり得ないということを示しているからです。

 

ビジネスに影響力を持つには共感は欠かせないはずです。

私の発見が正しいなら、概念化力のない人はビジネスで影響力のある存在にはなれないということになります。

 

概念化なくして共感なし

共感なくしてビジネスなし

 

私はこのとき、やっと確信に迫れた気がしました。

共感とは概念の共有である

共感により、概念はさらに磨き上げられる

共感し合えたなら、皆さんの概念は、とりあえず相手に伝わったことになります。

しかし、皆さんが創り上げた概念が寸分たがわず相手に移植されることはまずありません。両者の概念上の違いは、皆さんと相手との価値観や問題意識などの違いによってもたらされます。

概念を磨き上げるには議論が欠かせません。

共感によって相手の中に生まれた「支流の概念」とあなたが創り上げた「源流の概念」を、議論を通じて比較、検討すれば、お互いの概念はさらに磨き上げられます。

共感が概念を磨き上げる
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